Q:派遣労働者として受け入れている社員が、就業中に怪我をしました。
このような場合、派遣元(派遣会社)の労災保険が適用されると思いますが、
派遣先である当社ではどのような対応をすればいいでしょうか。
注意点などありましたら教えてください。
A:
派遣労働者が派遣先で被災した場合は、派遣会社(派遣元)の労災保険が適用されますが、
派遣先会社にも派遣労働者に対して快適な職場環境で働けるよう配慮する責任があります。
そのため、派遣労働者が被災してしまった場合には次の項目に留意することが挙げられます。
①派遣元・派遣先の双方の事業者が、それぞれ「労働者死傷病報告」を作成し、
所轄の労働基準監督署長に提出を行うこと。
(派遣先の事業者は、「労働者死傷病報告」を提出し、その写しを派遣元の事業者に送付する必要があります。)
②派遣先では、労働災害の発生原因を調査し、再発防止対策を講じることが求められるといえるでしょう。
具体的な方法や対策については、衛生委員会における調査審議事項として取り上げることも考えられます。
※本記事は、2025年5月に投稿しています。
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